Q&A
Q:Ao値(Aノート)とはなんですか?
A:医療現場における滅菌保証のガイドライン2010に明確な回答があります。
熱水消毒は,比較的容易におこなえる信頼性の高い消毒方法である.熱水消毒においては,温度と消毒時間が重要である.
2006年4月に,WDに関する国際規格(ISO 15883)の主要部分は承認された.この国際規格は,熱水消毒を評価するために,従来の温度と消毒時間を用いる方法とともに,Ao値(Aノート)という概念を導入している.
A0値とは,高圧蒸気滅菌法の指標に用いるF値を応用したものである.さまざまな熱水消毒の条件を,対数的死滅則を用いて80℃の熱水消毒に換算する.そして,換算したときの等価消毒時間であると定義される.Ao値の単位は秒である.因みに,F値の単位は分である.Ao値を用いるとさまざまな熱水消毒の条件を一つのパラメータで定義できる.その結果,各国で使用される熱水消毒の条件を比較検討,対象とする医療機器ごとに必要とする熱水消毒のレベルを提示するために役立つ
Ao値の実例として,血液で汚染された手術器械を例にして説明する.WDの国際規格(ISO 15883)では,手術器械にAo値600以上を適用すること,手術器械に用いるWDの性能にAo値3000以上を達成できることを求めている.また,World Forum for Hospital Sterile Service(WFHSS)は,細菌や熱に弱いウイルスにはAo値600を,B型肝炎ウイルスなどの耐熱性病原体にはAo値3000を推奨している(http://www.wfhss.net/html/educ/qtg/qtg001_en.htm).
ちなみに,本邦においては,90~93℃,5~10分(A0値3000~12000)が広く使用されている。
以上 医療現場における滅菌保証のガイドライン2010 12ページより

